「俺にキラは取り戻せません……っ」

「何故だ?キラの兄であり、お前は―――」

「俺は……キラが嫌いですから」

「・・・・・・・な!?」















第26話 本当は好き。でも、『嫌い』なんだ
















「…はぁ。馬鹿みたいだ」


俺は…何を考える……?

馬鹿みたいだ。何してるんだか……馬鹿だ。


「…何故…嫌われるのが…怖いのに」


自分で言ってしまった事は、認めていること…?

そうか。キラは俺が嫌いで、俺はキラが嫌いなんだ。


「…御免」


…何やってるんだ?


「御免、キラ」


馬鹿だ。自分の事で精一杯だった。


「御免」


謝りしか言葉は出なかった。


「……すまない、としか言えない」


本当は助けたい。

助けにいきたい。

でも、俺のことなんて嫌いだろう?


「御免。本当に…でも、俺は……」


優しさを、突き飛ばすぐらいしか出来ない。

もう、「優しさ」をお前の前に出す事は出来ない。

叫んでる。ずっと……言えていなかった事を。


「どうして……笑っている……?」


笑っている、キラしか浮かばない。

自分に残された事、何も解らない。


「…笑うなよ。お前が笑うと……その笑顔を、なくしたくなる」


…解らない……何もかも。

頭が呆然として、かける言葉すら見失って。



 こんこんっっ



「何か…話したいのか?」


待ち受ける。

来たのはきっと、ニコル・アマルフィだろう。


「失礼します」


ニコルだった。

ニコルは遠慮なくはいってくる。


「…貴方に伝えたい事があるんです」

「またか」

「はい」


ニコルはじっと、アスランを見る。そして、小さく溜息をついた。


「貴方は好きなんじゃないんですか?」

「何度言えば解る。俺はキラが嫌いだ――」

「貴方は…誰よりも自分の弟を大切にしているはずですっ…嫌っている事はありえません!」


何故?

何故そんなに自信たっぷりにいえる?


「…ははははははっ…ははっは」

「な・・・?」


あまりの馬鹿らしさに笑いが出てくる。


「…………もう、本当に馬鹿らしい」


何故こんなにも悩んでいるのかすら解らない。

答えなんて見つかるわけないのに。


「もう、つくころか」

「はい」

「…解らない…な」

「え?」

「…止める方法が」










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あとがき だよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜
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この後のネタが浮かばなくて仕方ありません。
そろそろ新しい小説もスタートさせたいな!
新しい小説って何がいいのかな?
オリジナルか鋼か種かFF:Uか…FF:U書きたいなぁ(泣)
書きたい書きたい書きたい…。
けどなんかかけない…。これ、早く終わらせたいのに新章とかいう案まで・・(は?